自社の情報を直接ユーザーに届ける手段として、近年オウンドメディアに注目が集まっています。
とくに福岡・九州エリアの企業でも、採用や新規集客の目的で自社オウンドメディアを立ち上げるケースが増えてきております。
一方で「オウンドメディア制作にはどれくらいの費用がかかるのか」「継続していくには毎月どれくらいの運用費が必要なのか」といった疑問をお持ちの事業者も多いのではないでしょうか。
本記事では、福岡を拠点に企業のオウンドメディア集客支援事業を行う株式会社長利が「オウンドメディア制作・運用の費用相場や、今後投資するうえで知っておきたい費用対効果」について、わかりやすくご紹介いたします。
オウンドメディア制作の費用はどのくらい?

オウンドメディアを立ち上げる際に、まず気になるのが「制作費用」です。
ここでは全国的な相場とあわせて、福岡エリアの実情や、費用を左右する要素について詳しく解説します。
制作費の全国平均はどのくらい?
オウンドメディアの制作費は、実際に行う内容によって大きく変わります。
シンプルなブログ形式であれば数十万円で始められますが、本格的な設計やデザイン、システム開発を行うと、数百万円にのぼることもあります。
一般的には戦略設計・サイト構築・初期コンテンツの作成まで含めて、約100万円〜300万円がひとつの目安です。
これに対し、上場企業や全国展開を前提とした大規模メディアでは、500万円を超えるケースもあります。
福岡では制作会社によって価格帯に幅があるものの、全国水準よりややリーズナブルな傾向があります。
地元密着型の制作会社であれば、150万円〜250万円前後のご提案が多く見られます。
費用の内訳と構成要素
制作費の内訳は、大きく分けて5つのパートに分類されます。
まずはオウンドメディアの目的やターゲットを明確にする「戦略設計」があります。
次にユーザーの使いやすさを考慮した「デザイン設計」と「UI/UX設計」です。
続いてCMSなどの「システム開発」や「インフラ整備」も重要です。
またメディアの中身となる「初期記事(5〜10本程度)」の制作も含まれる場合が多く、SEO対策を前提とした文章設計が求められます。
これらをトータルで考えると、価格は「どこまでを任せるか」によって変動します。
すべての工程をワンストップで依頼する場合と、デザインだけ外注する場合とでは、費用にも大きな差が出るのです。
オウンドメディア運用の費用はどのくらい?

オウンドメディアは、立ち上げて終わりではありません。
オウンドメディアを活用した集客の成果を出し続けるためには、定期的な更新と改善が欠かせず、それにかかる運用費もあらかじめ把握しておく必要があります。
ここではオウンドメディア運用費の内訳や、福岡エリアでの相場、社内運用と外注運用の違いについてご紹介します。
毎月どれくらいかかる?基本的な費用感
オウンドメディアの運用費用は、主に「コンテンツ制作費」「分析・改善の工数」「ツール使用料」に分けられます。
特にコストの大部分を占めるのが、記事制作です。
1本あたり5万円〜15万円ほどが目安となり、月に4〜8本程度の更新を行う企業が多いため、記事制作費だけでも月20万円〜60万円ほどになることがあります。
ここにアクセス解析やSEO改善などの業務が加わると、全体では月30万円〜100万円の予算が必要になるケースもあります。
インハウス運用と外注運用の違いとは?
自社でオウンドメディアを運用する「インハウス運用」と、専門会社に依頼する「外注運用」では、コスト構造と成果の出方が異なります。
インハウスの場合、人件費は社内の既存リソースでまかなえますが、専門知識や記事品質に課題が生じやすく、改善が滞るケースもあります。
一方で外注運用では一定のコストは発生するものの、SEOや企画力に長けたプロによる運用が実行でき、中長期的な成果の再現性が高まります。
とくに「成果が出ない」「ネタが尽きる」「分析ができない」といった悩みを感じている場合は、外注による定期改善と戦略設計が有効です。
運用の質が成果を左右する
オウンドメディア運用の成否は、「継続」と「改善」にかかっています。
ただ記事を増やすだけでは検索上位は狙えず、PDCAサイクルを回していく仕組みが必要です。
具体的にはGoogleアナリティクスやサーチコンソールなどのツールを活用し、読者の行動を分析した上で、記事の改善やコンテンツリライトを繰り返します。
また競合サイトとの比較分析を行いながら、キーワードの見直しや内部リンクの最適化を図ることも重要です。
こうした取り組みを継続することで、月間アクセス数やリード獲得数といった数値を安定的に伸ばしていけます。
費用をかける以上、ただ発信するだけでなく、戦略的に「伸びる仕組み」を作ることが成功への近道です。
関連記事: SEO対策の勘定科目は?SEOマーケティングのプロがSEO対策の役割についても解説!
オウンドメディアの役割と費用対効果について!

オウンドメディアを活用する企業が増えている背景には、お金をかけて集客を行う広告に依存しない「自社資産としての情報発信」が重視されてきた流れがあります。
ここではオウンドメディアが担う役割と、それに対してどのような効果が期待できるのかを見ていきましょう。
なぜいま、オウンドメディアが求められているのか?
インターネットで商品やサービスを調べるのが当たり前となった今、ユーザーは広告よりも「信頼できる一次情報」を重視する傾向があります。
そのニーズに応える手段として、自社が運営するオウンドメディアが有効なのです。
具体的には企業理念や実績、商品開発の裏側などを通じて、自社の世界観を丁寧に伝えることができます。
これは採用活動やブランディングにおいても大きな価値を発揮します。
単なる販促ではなく「共感」を生む場として、オウンドメディアの活用が広がっているのです。
集客だけじゃない!多角的な効果とは?
オウンドメディアが果たす役割は、単にアクセスを集めることにとどまりません。
「検索経由の集客力」があり、特定キーワードで上位表示されれば、安定したアクセスと見込み顧客の獲得が見込めます。
次に「営業支援」としての活用です。
たとえば、営業担当者が説明する前に記事を読んでもらうことで、商談の質を高められるようになります。
また見逃しがちですが、「採用強化」としての側面も見逃せません。
オウンドメディアで社風や社員の声を伝えることで、応募者とのミスマッチを減らし、自社に共感する人材の応募が増えるというメリットもあります。
費用対効果をどう判断すればいい?
「費用対効果=CV数÷費用」で表すと、広告では短期的な数値改善が見込めますが、オウンドメディアは中長期でじわじわ成果が現れるモデルです。
初期投資と数ヶ月の運用コストをかけたうえで、半年〜数年後に安定した検索流入とリード獲得が見込めるようになるのが一般的な流れです。
広告と比較して1リードあたりの獲得単価(CPA)が30〜50%ほど下がったという企業事例もあります。
このように時間を味方につけて資産化できるのがオウンドメディアの大きな特徴です。
短期視点ではなく、長く育てる視点で運用することが、費用対効果を最大化する鍵になります。
オウンドメディアに費用をかける際の最大の注意点!

オウンドメディアは中長期的に効果を発揮する施策ですが、投資した分の成果をきちんと得るには、いくつかの落とし穴に注意しなければなりません。
ここでは費用をかける前に必ず意識しておきたい4つの注意点を解説します。
戦略設計が曖昧なまま進めてしまう
もっとも多い失敗のひとつが「目的があいまいなまま始めてしまう」ことです。
誰に何を伝えるためのメディアなのかが定まっていないと、記事の方向性がぶれてしまい、結果として成果につながりにくくなります。
最初の段階でペルソナの明確化や、KPI(リード獲得数や検索順位など)の設定を行いましょう。
土台がしっかりしていれば、運用フェーズでの改善もスムーズに進みます。
更新リソースが不足して継続できない
オウンドメディア運用で挫折する原因の多くが「継続できなかった」ことにあります。
初月や数ヶ月は勢いよく更新できたとしても、社内の業務が立て込んでしまい、更新が止まってしまうケースは少なくありません。
更新が止まると、SEO評価は下がり、読者の信頼も薄れていきます。
そのため立ち上げ段階から運用体制とスケジュールを明確にしておくことが重要です。
ユーザー視点と検索ニーズを見失う
コンテンツを増やすことに意識が向きすぎて「書きたいこと」を優先してしまうと、ユーザーの検索意図からずれてしまう恐れがあります。
どんなキーワードで検索されるのか、ユーザーはどんな情報を求めているのかを常に意識しながら記事を設計する必要があります。
記事数が増えるほど、この「ズレ」が積み重なり、全体としての効果を損なってしまいます。
ユーザー視点を第一に考え、検索ニーズを満たすことを忘れないようにしましょう。
関連記事: オウンドメディア構築(立ち上げ)のやり方を伝授!構築前に知っておきたい注意点も解説!
【まとめ】福岡・九州でオウンドメディア集客を強化するなら、株式会社長利にお任せください!

今回は、福岡を拠点に企業のオウンドメディア支援事業を行う株式会社長利が「オウンドメディア制作と運用にかかる費用相場と、実際の投資の費用対効果」について詳しく解説しました。
オウンドメディアは、戦略設計から運用体制までをしっかり構築することで、中長期的な集客成果を生む有効なマーケティング手段です。
株式会社長利では、クライアント様に合わせたオウンドメディア戦略をご提案し、制作から運用・改善まで一貫してサポートしています。
「社内にオウンドメディアの知識がない」「マーケティングに取り組みたいが、何から始めればいいかわからない」とお悩みのご担当者様は、まずはお気軽に株式会社長利にご相談ください。
株式会社長利 会社概要
会社名:株式会社長利(英文社名: Nagatoshi, Inc.)
設⽴:2025年5月21日
代表者:上田 恭輔
事業内容:オウンドメディア集客事業、インバウンド事業、PR事業、ホームページ制作事業、インターネット広告事業
所在地:福岡県福岡市中央区天神4-6-28 いちご天神ノースビル7階
URL:https://nagatoshi.jp/